声を上げる。
政治が変われば社会が変わる。

女性活躍だ、一億総活躍社会だ、と口先だけの政府に対し、数年前、一人のお母さんが 「保育園落ちた日本死ね!」 と声を上げました。その声は瞬く間に全国に広がり、待機児童問題が一気に動き出しました。あの時、私は声を上げることの重要性を知るとともに、政治が動けば社会が変わる! ということを実感しました。

今、超少子高齢社会にある日本は、深刻な人手不足による社会インフラの崩壊を避けるため、今ある人材を最大限に活用し、さらに、少子化を食い止めるために、子を生み育てやすい社会である必要があります。しかし、件の騒動のおかげで2人の息子を保育園に入れることができた私も、今、仕事と育児と家事の壁にぶち当たっています。

定時帰りや早退欠勤が多いので、同僚たちには負担をかけてばかり。家の中はぐちゃぐちゃ、息子に絵本を読んであげる時間もない。夫の「俺も必死で頑張っている」 のセリフを聞くたびにケンカ。全部が中途半端になっている 自分が嫌になり、いっそ仕事を辞めた方が気が楽なんじゃないかと何度も思いました。保育園はできたけど、それ以外は変わっていない。それが現実です。

私はもっと心置きなく働きたいし、子供にも向き合いたい。子供がいても働きやすいサポート体制を整備し、子を待つ人も持たない人も含め、一部の人に負担が偏らないようにする、私はそんな社会を実現したいです。

もう青森を貧しい県と言わせない。

そして、1つ、もっと変えていきたいと思うものがあります。地方の現状、青森の現状です。 東京一極集中は良くない、地方の経済を回し、所得水準を上げなければならない。もう何年も前からずっと言われ ていますが、一極集中は進み、地方の人口減少は止まりません。そしてその中でも青森は、特に人口減少が進んで おり、今や9割近い市町村が消滅可能都市と言われています。

私が大学進学のために初めて青森県外に出た時、都会出身のクラスメイト達と話していると親からの仕送り額の差を感じることがありました。そして、その時、出身県によって、進学による親への負担、奨学金で自分が背負う負担が違うということに気が付きました。青森の平均所得が低い、これは私が青森を出た20年以上前からずっと変 わらないことです。

豊かな青森の可能性。

でも、青森には豊かな農林水産資源、観光資源、大学等の都市機能、そして近年薄くなりつつありますが、地域のコミュニティが残っています。所得をあげ、人口流出を止め、地域経済を活性化させる可能性がまだまだ残っているのです。

​私は、もう青森を貧しい県と言われたくない。全国に先駆けて人口減少を止め、出生率を上げて地域経済を活性化したい。高齢者の独居問題、空き家問題、介護人材不足など、たくさんの課題に積極的に取り組み、その手法が青森モデルとして全国に広まるような、そんな地域にしたいです。

小さな変化が未来をひらく。

日々、困難な課題が波のように押し寄せますが、今が踏ん張り時です。

皆で力を合わせて抗い、小さくでも変化を起こしていきましょう。

将来、振り返った時に「あの時は大変だったけど、あそこで踏ん張ったから今があるんだよ。」と、笑えるように。